「ひらがな」のわけ

坂本です。今日の記事は私から。
🌼🌼

今回が二度めのお披露目となる『Miss Poppins & little boy』。
台本はほとんどすべて「ひらがな」で書いています。
これは、台詞を音符のように、全体を楽譜のように、感じて作りたかったから。パフォーマンスデザイン(という言葉もあとから作った)担当の古田敦子さんとも初めてのコラボで、言葉とマイムをどう組み合わせるか、「テーブル」という舞台をどう面白く見せるか…まさに一字一句が手探りでした。

そうしてできあがった作品が本当に「音楽的」であるかは、この再演で試される、と思っています。

音楽って、同じ曲を繰り返し聴きますよね。おうちでも、ライブやコンサートでも。でも演劇は…そもそも音楽ほど繰り返し「再生」されることがないゆえに…一度観たらおしまい、ということが多い。

もちろん一期一会の体験にもものすごい価値とインパクトがあるのですが、私は黒猫クレマのたった25分の小さなお芝居が「再生」に足るものかどうか見極めたかった。そしてありがたいことに…一年前、初演を観にきてくださったお客様から、続々と、ご予約をいただいています。(えへん)

「テーブルの上の小さな演劇」のことを、私自身まだすべてわかったとはいえなくて、これから新作や再演を繰り返しながら発見していくのを楽しみにしているのです。


そんな『Miss Poppins & little boy』は、この秋2箇所で上演致します。

大阪 能勢妙見山 星嶺

京都 長岡京 cafe  chaco

黒猫クレマ

中村真利亜(俳優)、林敦子(コーポリアルマイムアクター)、坂本見花(物語作家)の三人によるユニット。愛称は「くっく」。 黒猫クレマがお届けするのはClose theatre(クロースシアター)。 観客と俳優がひとつづきのテーブルに着き、close(親密な)空間で物語を上演します。 隠れ家カフェでお気に入りの本を開くようにお芝居をお楽しみください。

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